ハンマードリル徹底比較:マキタ HR244DZK vs HiKOKI DH36DMA

建築ツール

コンクリートやブロック施工に欠かせない工具のひとつが「ハンマードリル」です。

穴あけ作業やアンカー打ち込みなど、現場での効率を大きく左右するため、どのモデルを選ぶかは職人や施工業者にとって重要なポイントになります。

今回は、プロユーザーから特に注目されている マキタ HR244DZK(18V)HiKOKI DH36DMA(36V) の2機種を徹底比較します。

それぞれの特徴や強みを整理しながら、「どんな現場でどちらを選ぶべきか」を詳しく解説していきます。


1. ハンマードリルとは?

まずは前提として「ハンマードリル」とはどんな工具なのかをおさらいしておきましょう。

ハンマードリルは、回転運動に打撃を加えることで、コンクリートや石材に穴を開けるための工具です。

一般的な電動ドリルでは難しい硬い素材への穴あけが可能で、建築現場やリフォーム工事、設備工事で広く使われています。

特にコンクリートにアンカーを打ち込む際や、配管・電線を通すための穴あけなどでは必須の工具です。

DIYでも使う人はいますが、基本的にはプロ向けの工具といえます。

ハンマードリルには大きく分けて「SDSプラス」と「SDSマックス」という規格があり、前者は比較的軽量で24mmクラスまでの穴あけに対応、後者は大型で40mmを超える穴あけに対応します。

今回紹介するマキタ HR244DZKはSDSプラス、HiKOKI DH36DMAはSDSマックス規格です。


2. 基本スペック比較

項目 マキタ HR244DZK HiKOKI DH36DMA
電圧 18V 36V(マルチボルト対応)
穴あけ能力 コンクリート:24mm コンクリート:40mmクラス
打撃エネルギー 2.0J 8.5J
打撃回数 約0~4700回/分 約0~2900回/分
回転数 0~950回/分 0~500回/分
重量 約3.0kg 約6.6kg
特徴 軽量・扱いやすい 圧倒的なパワー

👉 スペックから見ても、両者は明確に「軽量コンパクトモデル」と「ハイパワーヘビーデューティモデル」に分かれています。


3. 実際の使用感レビュー

マキタ HR244DZK

  • 18Vシリーズなのでバッテリーも軽量。長時間の使用でも腕への負担が少ない。
  • コンクリートのアンカー穴あけや設備工事での配管作業に向いている。
  • 穴径が24mmまでなので、一般的な施工では十分対応可能。
  • 防じん・防滴仕様(APT)なので現場でも安心。

HiKOKI DH36DMA

  • 打撃エネルギー8.5Jは圧倒的。大口径穴や硬質コンクリートも難なくこなす。
  • 重量はあるが、その分安定して作業できる。
  • SDSマックス対応なので大型ビットが使える。削岩やコア抜きにも対応可能。
  • 振動軽減機能(UVP)を搭載し、長時間作業でも疲労を軽減。

4. バッテリーシステムの違い

  • マキタ HR244DZK:18Vバッテリーシリーズと互換性があり、他のマキタ工具と共有可能。すでにマキタ製品を使っているユーザーにとっては追加投資が少なくて済む。バッテリーの流通量も多く、現場で仲間から借りやすいのもメリットです。
  • HiKOKI DH36DMA:マルチボルト対応。18V機にも36V機にも使える設計で、HiKOKI製品を幅広く使っているユーザーには効率的。高出力を必要とする場面では36Vモードを活用できます。

👉 どちらも「既にどのメーカーを使っているか」によって選びやすさが変わります。


5. 向いているユーザー像

  • マキタ HR244DZK
    • 軽量・取り回しの良さを求めるユーザー
    • 電気工事や設備工事で小~中口径の穴あけがメインの方
    • 既にマキタ18Vシリーズを持っているユーザー
    • 女性職人や若手職人など、体力的な負担を減らしたい方
  • HiKOKI DH36DMA
    • 大口径や高負荷の作業が多いユーザー
    • コア抜きや硬質コンクリート施工がメインの方
    • パワー重視で多少の重量は気にならないユーザー
    • 建築・土木で大型案件を担当する職人

6. 価格とコストパフォーマンス

  • マキタ HR244DZKは本体のみで2万円台後半~3万円前後。
    バッテリー・充電器を含めても比較的リーズナブル。小規模工事や日常的な使用にはコスパが高いモデルです。
  • HiKOKI DH36DMAは本体だけで7万円前後、バッテリーセットだと10万円を超えることもあります。ただし、それに見合ったパワーと性能を備えており、ハードユースに耐えうる投資価値があります。

👉 予算よりも「作業内容とのバランス」で選ぶのが賢明です。


7. メンテナンス性と耐久性

  • マキタ:部品供給や修理体制が全国的に整っており、安心感がある。消耗部品も入手しやすい。
  • HiKOKI:耐久性の高さには定評があり、特にDH36DMAは過酷な現場での使用を想定して設計されている。振動吸収機能もあり、工具自体の寿命を延ばしやすい。

8. 結論:どちらを選ぶべきか?

両者は「どちらが優れているか」というよりも、用途や現場環境によって最適解が異なる工具です。

  • マキタ HR244DZKは、軽量で扱いやすく、電気・設備工事の定番。取り回しを重視する現場に最適です。
  • HiKOKI DH36DMAは、大口径の穴あけや重負荷作業に対応できるモンスター級。建築・土木の現場でパワーを求めるならこちら。

👉 私自身は、設備工事の現場ではマキタを愛用し、大規模な解体やコンクリート工事ではHiKOKIを選ぶようにしています。

状況に応じて使い分けるのが、最も効率的な選び方だと感じています。


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まとめ

ハンマードリル選びで重要なのは「現場で求める性能を明確にすること」です。

軽量性か、圧倒的パワーか。マキタとHiKOKI、それぞれの強みを理解して、自分の作業に最適な一台を選びましょう。

  • 軽快な取り回しとコスパ重視ならマキタ HR244DZK
  • 大口径や重負荷作業のスペシャリストならHiKOKI DH36DMA

両者を比較してみると、結局は「現場のニーズと予算次第」。

あなたの作業スタイルに最適な相棒を選んでください。

 

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